動画制作で注意すべきポイント!広島の企業が制作前に必ず考えるべき「設計」の話
2026/05/22
「いい動画を作った」のに、なぜ誰にも刺さらないのか
広島で動画制作を手がけていると、ある相談パターンに何度も遭遇します。
「しっかりした映像を作ったのに、反応がない」
「再生はされているけど、問い合わせにつながらない」
「採用動画を出したのに、応募者の質が変わらない」
こうした悩みを持つ企業様に共通しているのは、動画の「映像品質」より前に解決すべき問題を放置したまま制作に入ってしまっている点です。
映像のクオリティを上げる前に、まず”設計”です。
●誰に届けるのか
●どこで見てもらうのか
●見た人にどう動いてほしいのか。
この3つが決まっていない動画は、どれだけ映像が美しくても機能しません。
今回の記事は、動画制作において本当に注意すべき「設計」の話です。費用・進め方・外注の注意点といった話は他の記事に譲り、ここでは「企画フェーズ」に絞って深く掘り下げます。
最初の注意点:「誰でもいい」と思って作ると、誰にも刺さらない
動画制作で最初に、そして最も深く考えるべきこと、それは「ペルソナ設定」です。
マーケティング用語として聞く”ペルソナ設計”
これは動画制作においても重要なポイントです!
ペルソナとは、動画を見てほしい人物像を具体的に描いたもの。「30代の広島市内の中小企業の経営者」ではまだ甘い。「従業員30名の製造業を営む45歳の社長で、採用に悩んでいてリクナビに毎年100万円以上かけているが成果を感じていない人」くらいまで解像度を上げる必要があります。
なぜここまで絞る必要があるのか。理由はシンプルで、映像の「言葉」「トーン」「見せるシーン」「訴求ポイント」「掲載場所」のすべてがペルソナによって変わるからです。
たとえば採用動画を作る場合、ペルソナが「地元広島の高校生で初めて就職する18歳」なのか、「UIターンを検討している広島出身の28歳」なのかによって、全く異なる動画になります。前者には「仕事の安心感・先輩との関係性・地元で働ける安定感」が刺さります。後者には「成長環境・年収の透明性・広島の生活の豊かさ」の方が響きます。同じ会社の採用動画でも、ペルソナが違えば構成もナレーションも映すシーンも変わる。「両方に届けたい」という発想が、どちらにも刺さらない動画を生みます。
広島の中小企業であれば、ターゲットを絞ることへの抵抗感を持つ経営者の方も多いです。「広く伝えた方がいい」という直感は理解できますが、動画においては逆です。刺さる範囲を狭くするほど、その対象には深く刺さります。まず1本、特定のペルソナに向けて作り切ることが、動画制作の最初の注意点です。
次の注意点:「見てもらえる前提」で作らない
動画を作る前に必ず考えるべきもう一つのことが「視聴導線の設計」です。
視聴導線とは、「どのようにして、その動画を見てもらうか」の経路のことです。
多くの企業が見落とすのが、「動画をアップしても勝手には見られない」という事実です。どんなに素晴らしい構成で制作された動画であってもYouTubeにアップしてURLをHPに貼っただけでは、残念ながら見に来てくれる人はほとんどいません。
人が動画を見るまでには、必ず何かしらのきっかけがあります。そのきっかけを意図的に設計するのが、視聴導線の設計です。
《 視聴導線の例 》
3つのパターンを紹介します。
①「検索型」
↳ユーザーがGoogleやYouTubeで何かを調べたときに、動画が検索結果に表示されて見てもらう流れです。「広島 塗装業者 選び方」「広島 注文住宅 建てた感想」といったキーワードで検索されることを想定して動画を作ります。この場合、動画のタイトルや説明文にキーワードを含めることが重要で、動画の内容もそのキーワードに沿った「答え」になっている必要があります。
②「SNS拡散型」
↳InstagramやTikTokのアルゴリズムに乗ってフォロワー以外にも届く流れです。この場合、最初の2〜3秒で「これは自分に関係ある」と思わせる掴みが命です。広島の飲食店が「広島人なら一度は食べてほしい」という書き出しで始めた動画が、地元ユーザーの間で拡散される。そのような「共感の入口」を最初に設計する必要があります。
③「接点型」
↳名刺交換後のメール・商談の場・求人サイトのページなど、すでに接点のある人に見てもらう流れです。「弊社の紹介動画をご覧ください」と送る場面では、動画は3分以内・要点を冒頭に・専門用語を減らすといった設計が求められます。初対面のユーザー向けの動画とは、全く別物になります。
この3つのどれを使うかは、ペルソナによって決まります。UIターン層に届けたいなら検索型。若い採用ターゲットにはSNS拡散型。既存取引先へのアプローチなら接点型。
このようにペルソナと視聴導線はセットで設計していくものなのです。
プラットフォーム選定で失敗しないために
ペルソナと視聴導線が決まったら、次に考えるのがプラットフォームの選定です。動画を置く場所を間違えると、いくら良い動画でも見てもらえません。
《例》
●YouTubeは「調べる人」に届くプラットフォームです。商品・サービスを検討している段階の人、情報を集めている人に向いています。広島の建設業・リフォーム業・士業・BtoB企業など、意思決定に時間がかかる業種と相性が良いです。動画の長さは3〜10分でも視聴されやすく、積み上がった動画が長期的にSEO資産になるのが最大の強みです。
●Instagramは「世界観を感じる人」に届くプラットフォームです。食・美容・インテリア・ファッション・観光など、見た目の魅力が価値になる業種に向いています。広島でいえば、飲食店・美容院・宿泊施設・アパレルがここに当たります。リール(縦型短尺動画)は特にアルゴリズムが強く、フォロワーがゼロでも拡散される可能性があります。ただし、毎週投稿するような継続運用が前提になります。
●TikTokは「偶然出会う人」に届くプラットフォームです。検索意図がないユーザーのフィードに、突然表示されます。そのため、「知らなかった」「へえ!」という驚きや発見が動画の中にないと、すぐにスクロールされます。広島の企業でTikTokが活きるのは、採用ブランディング・ユニークなサービスの認知拡大・地域ネタを絡めた話題性のあるコンテンツです。
●自社HPへの動画埋め込みは、どの業種でも最優先で対応すべき場所です。HPを訪れた時点でその人はすでに興味を持っています。そこに動画があるかないかで、問い合わせへの転換率が大きく変わります。トップページ・サービスページ・採用ページ、この3箇所に動画を置くだけで、HP全体の説得力が変わります。
広島の中小企業が陥りやすいのは「全部やろう」とする罠です。YouTube・Instagram・TikTok・HP……すべてに対応しようとすると、コンテンツの質が落ちます。まず1つのプラットフォームに集中して、そこで成果が出てから広げる。その判断ができるのも、最初にペルソナと視聴導線を設計しているからです。
動画の「構成」を間違えると最後まで見てもらえない
プラットフォームが決まったら、最後に構成の設計です。動画制作において構成とは、「何を・どの順番で・どれくらいの時間で見せるか」の設計図です。
最も重要なのは冒頭です。YouTubeであれば最初の5秒でスキップされるかどうかが決まります。Instagramのリールは最初の1〜2秒です。TikTokはさらに短く、0.5秒で判断されると言われています。冒頭に「これは自分に関係ある」「続きが気になる」と感じさせる要素がなければ、どれだけ後半が良くても見てもらえません。
構成の基本パターンは、「問いかけ→共感→解決策の提示→根拠→行動喚起」の流れです。採用動画であれば、「こんな働き方を求めていませんか?(問いかけ)→多くの人が感じているこの不満(共感)→うちではこう解決しています(解決策)→実際に働く社員の声(根拠)→まずは説明会へ(行動喚起)」という流れになります。
広島の企業でよく見られる失敗構成が、「会社の歴史から始まる動画」です。創業何年・社員数何名・事業内容は…という情報を冒頭から並べても、視聴者は「自分に関係あるか?」と感じられなければすぐに離脱します。会社の情報は、視聴者が「もっと知りたい」と感じた後に伝えるものです。
もう一つ注意したいのが「行動喚起(CTA)の設計」です。動画を見終わった人に、次に何をしてほしいかを明確に示す必要があります。「詳しくはHPへ」「説明会はこちら」「電話でのご相談はこの番号へ」。CTAがないと、良い印象を持っても「で、何をすればいい?」で終わります。動画は「感動させて終わり」ではなく、「次のアクションへつなげる」ことで初めて機能します。
広島で動画制作に取り組む前に、この順番で考える
まとめると、動画制作で本当に注意すべきポイントは映像の品質の前にあります。
最初にペルソナを決める。誰に届けたいのかを具体的な一人の人物像として描くことが、すべての出発点です。次に視聴導線を設計する。その人が動画を見るまでの経路を意図的に作らなければ、動画は誰にも見られません。そしてプラットフォームを選ぶ。ペルソナと導線が決まれば、使うべきプラットフォームは自然と絞られます。最後に構成を作る。冒頭の掴み・本編の流れ・行動喚起まで設計して、初めて撮影に入ります。
この順番を守らずに「とにかく映像を撮ろう」と動くことが、広島の中小企業が動画で失敗する最大の原因です。
株式会社結movieでは、撮影・編集の技術提供だけでなく、この設計フェーズから一緒に考えることを大切にしています。広島で動画制作を検討している企業様は、まずペルソナと視聴導線の整理からご相談ください。「何を作るか」より先に「誰のために・どう届けるか」を決めることが、広島で動画を武器にする最短経路です。
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